旧東京帝室博物館本館

旧東京帝室博物館本館は,前身の本館が関東大震災で被害を受けたことにより復興が図られ,昭和10年4月1日に上棟,昭和12年11月6日に竣工した。
設計は「東京帝室博物館建築設計図案懸賞募集」の一等当選案(渡辺仁案)を原案とし,宮内省内匠寮が実施にあたった。
平面は中庭をふたつ設けた日の字型平面で,正面中央前方に車寄を張り出す。鉄骨鉄筋コンクリート造で,規模は建築面積約6600平方メートル,地上2階,地下2階である。
和風を基調とした大建築で,意匠的に完成度が高く,昭和初期の日本の近代建築の到達点を示す作品のひとつとして高い価値がある。
また,博物館建築としての採光,空気調和等の設備面において,当時最新の技術水準が示されている点にも歴史的意義が認められる。

員数 1棟
種別 近代/文化施設
時代 昭和
西暦 1937
構造及び形式等 鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積6,601.8m2、二階建、地下二階、 本瓦葺、正面玄関ポーチ付
指定番号 2393
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20010615.0
所在都道府県 東京都
所在地 東京都台東区上野公園13番9号
所有者名 独立行政法人国立博物館
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