誠之堂

誠之堂は,渋沢栄一の喜寿を祝い,第一銀行の運動場及び保養施設の清和園に建設された記念堂である。大正5年3月に起工,同年11月12日に竣工開館した。設計は清水組技師長の田辺淳吉である。平成10年から11年にかけて,大ばらし解体のうえ,現在地に移築復原された。
煉瓦造,平屋建,屋根は天然スレート葺である。平面は濡縁(ヴェランダ)付きの大広間を中心として,次ノ間,化粧所,玄関などの構成になる。
誠之堂は,外観の基調を英国の田園趣味に基づいたものとし,多彩な煉瓦積技法と自在な意匠とにより,端整かつ雅趣ある建築作品に仕上がっている。
大正期の名建築デザイナーとされる田辺淳吉の代表作のひとつであり,大正建築の特質の一面である美術工芸運動的傾向を代表する作品として,重要である。

員数 1棟
種別 近代/文化施設
時代 大正
西暦 1916
構造及び形式等 煉瓦造、建築面積113.30m2、一階建、スレート葺
指定番号 2425
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20030530.0
所在都道府県 埼玉県
所在地 埼玉県深谷市起会字唐言110番3
所有者名 深谷市
CATEGORY

文化財分類
ごとに探す