妙義神社総門

妙義神社は妙義山の主峰白雲山の東山麓にあって、日本武尊を祀る。江戸時代には幕府の保護を受け、また、神宮寺は上野寛永寺の支配下にあった。
本殿、幣殿、拝殿は権現造、唐門は一間平唐門で、いずれも随所に彫刻を付け、全面に漆塗、彩色を施した華麗な建物である。大工、彫物師、塗師など工匠は大半が江戸から来ており、北関東に多いこの種の遺構の中でも特に優れたものの一つである。拝殿の繋虹梁を丸彫りの竜とし、本殿の尾垂木を雲形とするなど、一部の構造材が彫刻化しているのは、同種の遺構の中では早い例といえる。日光の建築を考える上にも重要な意義をもつ。
総門は古式な三棟造の構造を残しながら、建ちが高くて屋根が大きいプロポーションや細部の意匠は時代相応であり、江戸時代後期の八脚門の代表的な遺構である。

棟名 総門
員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸後期
西暦 1773
構造及び形式等 三間一戸八脚門、切妻造、銅板葺
指定番号 2118
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 19810605.0
所在都道府県 群馬県
所在地 群馬県富岡市妙義町妙義
所有者名 妙義神社
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