玉御殿石牆

玉御殿は,琉球王家第二尚氏初代尚円王の父尚稷(しょうしょく)らの墓所で,伊是名島南東の小山の北麓に位置し,康煕(こうき)27年(1688)に整えられた。岩盤に接して造られた石造の墓室と,その正側面を画す石牆からなり,正面中央にアーチ状の門を開き,前面に石段を築く。墓室は琉球石灰岩積で,石製の棟木に平石を切妻形に置いて漆喰で仕上げた,いわゆる破風墓の形式をもち,内部は東西に2室を設ける。
玉御殿は,築造年代が明らかな琉球王家の墓所として貴重であり,琉球地方における造墓形式や築造技術の特色が顕著に認められ,高い価値を有している。

棟名 石牆
員数 1棟
種別 近世以前/その他
時代 江戸中期
西暦 1688
構造及び形式等 石造、延長36.9メートル、門一所を含む
指定番号 2670
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20170731.0
所在都道府県 沖縄県
所在地 島尻郡伊是名村伊是名元島20番
所有者名 伊是名村
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