旧和宇慶家墓(沖縄県石垣市字大川宇志原)

旧和宇慶家墓は,石垣市街の北方,小高い丘陵にあって,西面している。
和宇慶家は,玻武名家から分家した大川村の旧家で,墓は本家から譲り受けたものと伝える。築造年代は,伝承などにより,17世期後半を降らないと考えられる。内部の石棺には,宮良間切りの頭が葬られていたという。
墓は洞穴式の墓室部と,石垣で囲まれた内庭部,及び外庭部からなる。墓室部は,自然の岩盤を利用し,洞穴囲込墓に屋根形を加えたものである。略半円形に琉球石灰岩の石垣を巡らした内庭,凸形に石垣を巡らした外庭など,発達した前庭部を備えている。
旧和宇慶家墓は,源初的な洞穴墓から発展した形式の典型といえる。沖縄地方における,墳墓形式の変遷を知る好例として,貴重である。

員数 1基
種別 近世以前/その他
時代 江戸中期
西暦 1601-1700頃
構造及び形式等 石造墳墓 墓室部、内庭部、外庭部よりなる
指定番号 2384
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20000525.0
所在都道府県 沖縄県
所在地 沖縄県石垣市字大川宇志原1117番の1
所有者名 石垣市
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