旧円覚寺放生橋
円覚寺は尚眞王が一四九二年に創立した歴代王家の菩提寺で鎌倉の円覚寺に倣って七堂伽藍が整備されたという。戰前には放生橋を含む九棟が国宝に指定されていたが、今次大戦で木造建築はすべて燒失し放生橋だけが殘された。
この橋は総門と三門の間に掘られた放生池に架せられた高欄付きの石造橋で規模は小さいが沖縄には珍しい桁橋で意匠がすぐれ、とくに羽目石の彫刻は沖縄石造彫刻のうちでも最高作といえる。しかも戰災による破損も軽微できわめて保存がよい。
員数 | 1基 |
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種別 | 近世以前/その他 |
時代 | 室町後期 |
西暦 | 1498 |
構造及び形式等 | 石造一間桁橋、高欄付 高欄親柱に大明弘治戊午歳春正月吉日建立の刻銘がある |
指定番号 | 1841 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 19720515.0 |
所在都道府県 | 沖縄県 |
所在地 | 沖縄県那覇市首里当蔵町二丁目1番地 |
所有者名 | 沖縄県 |