伊江御殿墓(沖縄県那覇市首里石嶺町)

伊江御殿墓は,琉球王家第二尚氏の第四代尚清王(1527年即位)の第七子朝義(伊江王子)を初代とする伊江家の墓である。
四世朝敷の代に「墳地」を拝領し,康煕26年(1687)に五世朝嘉が志を継いで墳墓を造営したことが,記録より知られる。
墳墓は,斜面を切り開いて造られた石造墓室と,その前面に擁壁及び石垣で画したサンミデー及びナーと称する二つの区画からなる。琉球石灰岩の切石で構築し,主要部を白漆喰仕上げとする。墳墓の正面には南から緩やかな石段が延びている。
伊江御殿墓は,沖縄地方に特有な亀甲墓の基本的な構成要素を備えている。保存状況も良く,造墓年代が明らかな初期の典型として重要である。

員数 1基
種別 近世以前/その他
時代 江戸中期
西暦 1687
構造及び形式等 石造墳墓 墓室、サンミデー、ナー、周囲石垣よりなる
指定番号 2377
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 19991201.0
所在都道府県 沖縄県
所在地 沖縄県那覇市首里石嶺町一丁目62番地4・14、67番1
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