箱崎神社本殿
箱崎神社の鎮座する市山の地は筑前国筥崎宮の神領であったので、筥崎八幡宮を勧請して神社を建てたという。本殿は三間社流造の社殿で、建築年代を確定する資料はないが、室町時代後期の建築様式を示している。
この本殿は地方色が濃い。柱・組物など主要部材にクスノキを用い、また向拝各柱間に入る頭貫を唐破風状に作ることなどは、九州地方の古建築にみられる地方色である。
この建物は南九州地方における数少ない中世建築のひとつであり、細部に地方色を濃厚にもっている建築として価値がある。
員数 | 1棟 |
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種別 | 近世以前/神社 |
時代 | 室町後期 |
西暦 | 1467-1572 |
構造及び形式等 | 三間社流見世棚造、桟瓦葺 |
指定番号 | 2218 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 19890519.0 |
所在都道府県 | 鹿児島県 |
所在地 | 鹿児島県伊佐市菱刈市山 |
所有者名 | 箱崎神社 |