柞原八幡宮東宝殿
柞原八幡宮は大分市西部に所在し、寛延2年(1749)の火災後に、社殿が順次再興された。
本殿は桁行(けたゆき)五間の後殿と前殿からなる八幡造形式の社殿で、嘉永3年(1850)に上棟した。内部は内陣と外陣からなり、外部は彩色(さいしき)などで荘厳している。また本殿の周囲には、楼門や申殿、宝殿などが、特徴的な配置で建ち並んでいる。
柞原八幡宮の本殿は、類例の少ない八幡造本殿であるとともに、楼門や申殿を軸線上に並べるなど、宇佐神宮を範とした独特の本殿形式と社殿配置をもつ。また本殿は、縁に「花堂」と呼ばれる小建築を設け、楼門は下層に軒唐破風付の庇を付すなど特異な形式で、顕著な地方的特色を示している。
棟名 | 東宝殿 |
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員数 | 1棟 |
種別 | 近世以前/神社 |
時代 | 江戸後期 |
西暦 | 1757 |
構造及び形式等 | 桁行3間、梁間1間、切妻造、向拝1間、銅板葺 |
指定番号 | 2576 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20110620.0 |
所在都道府県 | 大分県 |
所在地 | 大分県大分市大字八幡 |