白水溜池堰堤水利施設副堰堤
白水溜池堰堤水利施設は,大野川の上流,熊本県との県境近くに築造された溜池堰堤を中核とする農業水利施設である。用水路「富士緒井路」の水量不足を満たすために築造されたもので,昭和9年4月の起工,昭和13年3月の竣工である。工事関係者は,大分県農林技師の荒瀬長一,池田香久二らで,施工は鉄道工業株式会社である。
昭和前期における越流式コンクリート重力ダムを中心とする農業水利施設の代表的な事例で,各構造物を地形に対応して的確に構築したことにより類い希な水流美を現出させており,技術上かつ造形上の価値が認められる。
棟名 | 副堰堤 |
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員数 | 1基 |
種別 | 近代/産業・交通・土木 |
時代 | 昭和 |
西暦 | 1938 |
構造及び形式等 | 主堰堤、副堰堤(導水暗渠付)、斜樋、土砂吐よりなる左右翼壁、 管理用階段附属 |
指定番号 | 2369 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 19990513.0 |
所在都道府県 | 大分県 |
所在地 | 大分県竹田市大字次倉、同萩町大字柏原 |
所有者名 | 富士緒井路土地改良区 |