江藤家住宅(熊本県菊池郡大津町)馬屋

江藤家住宅は,熊本県北中部,阿蘇山の西に広がる平野部にある。
江藤家はもと武家で,17世紀後期に帰農し,現在地に居住したといい,18世紀後期以降は,武家格として,重要な役職を務めた。
主屋は文政13年(1830)の建築で,敷地西寄り中央に南面して建ち,この周囲に長屋門,馬屋,中の蔵,裏門がある。
主屋は,広間部及び土間と,突出する座敷部と居室部が緊密に連携した平面構成になり,複雑な外観や意匠的に優れた座敷など,大規模で質の高い民家として価値がある。また,屋根の茅葺から桟瓦葺への変化の指標となることも特色である。
長屋門から蔵,馬屋などの附属施設が主屋を取り巻くように配され,水路や石垣を含めて江戸時代末期の屋敷全体の構成を良好に保持している点も貴重である。

棟名 馬屋
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸末期
西暦 1823
構造及び形式等 桁行16.4m、梁間4.5m、切妻造、東面及び北面庇付、東面待合所附属、桟瓦葺
指定番号 2479
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20051227.0
所在都道府県 熊本県
所在地 熊本県菊池郡大津町大字陣内1652番地
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