旧鍋島家住宅御座敷
旧鍋島家住宅は,神代城趾東側の旧武家地神代小路の北西端にある,もと神代鍋島家の住宅建築である。
主屋は,中庭を囲んで建つ玄関部,客間部,居間部,家政部で構成され,昭和5年に建てられた。周囲には,明治中期の御座敷,江戸後期の隠居棟,明治後期の土蔵,江戸末期の長屋門が建ち,屋敷構えを形成する。各建物は,和室を基本とし,要所に座敷飾りを備え,天井や板欄間など,各部の造作も丁寧なつくりとしている。
旧鍋島家住宅は,中庭の泉水池を囲う棟構成と,接客及び家政空間を重視した平面構成に特徴がある。また,雲仙島原地方における代表的な近代和風住宅建築であるとともに,重要伝統的建造物群保存地区に選定された神代小路の特色である武家屋敷の構えを残し,保存地区の中核施設として,高い価値が認められる。
棟名 | 御座敷 |
---|---|
員数 | 1棟 |
種別 | 近代/住居 |
時代 | 明治 |
西暦 | 1868-1911 |
構造及び形式等 | 木造、建築面積141.76平方メートル、桟瓦葺、西面雪隠附属、東面主屋に接続 |
指定番号 | 2509 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20070618.0 |
所在都道府県 | 長崎県 |
所在地 | 長崎県雲仙市国見町神代丙103番地1 |
所有者名 | 雲仙市 |