出津教会堂

出津教会堂は、長崎市北西部の西彼杵半島の西岸に所在する。現在の教会堂は、フランス人宣教師マルク・マリー・ド・ロ、通称ド・ロ神父によって建設されたもので、明治15年に献堂式が行われ、正面および背面の増築を経て明治42年に現在の姿となった。
尾根上を造成した敷地に建ち、桁行36.3m、梁間10.9m、正面中央に鐘楼、背面中央に小塔を立て、側面に日常の出入口を開く。内部は三廊式の平面で、陽光を背にする南東の身廊側に祭壇を置く。列柱と採光の組合せにより、祭壇への指向性を強調する空間構成は約30年におよぶ建設工事におけるド・ロ神父の一貫した設計思想を示している。
出津教会堂は明治前期に建設された希少な初期教会堂の一つで、後世の増築も、同一の設計者によって均整を保った拡充が図られており、高い価値が認められる。

員数 1棟
種別 近代/宗教
時代 明治
西暦 1882
構造及び形式等 三廊式教会堂、煉瓦造及び木造、建築面積395.46?、切妻造、正面背面塔屋及び左右側面出入口付、桟瓦葺
指定番号 2581
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20111129.0
所在都道府県 長崎県
所在地 長崎県長崎市西出津町2602番地
所有者名 カトリック長崎大司教区
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