頭ヶ島天主堂

頭ヶ島天主堂は,五島列島中通島の東方にある長径2km余の小島にある。
鉄川与助の設計,施工により,明治43年に着工,大正8年に竣工した。小規模ながら類例の少ない石造で,内外とも斬新な意匠をもち,長崎を中心に数多く残る離島,辺地の教会堂のなかでも傑出した遺構として,重要文化財に指定されている。
境内地は,島北の入り江に面した小集落の奥,緩やかに傾斜する山裾の一段高い位置にひらかれている。天主堂の周辺には,石造の門柱一対をはじめとして,同時期の石垣,石段などもよく残り,いずれも丁寧な仕事になる。
これらの工作物及び地勢を巧みに活かして造成された境内地は,周辺環境と一体となって良好な風致を形成しており,天主堂とともに保存を図る。

員数 1棟
種別 近代/宗教
時代 大正
西暦 1919
構造及び形式等 単廊式教会堂、石造、建築面積131.61m2、正面塔屋付、桟瓦葺
指定番号 2404
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20011114.0
所在都道府県 長崎県
所在地 長崎県南松浦郡新上五島町友住郷638番地1
所有者名 カトリック長崎大司教区
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