竹村家住宅(高知県高岡郡佐川町)主屋

竹村家は、佐川屈指の商家で、江戸後期に苗字帯刀と酒造を許されて酒造業を手がけるとともに、幕府からの巡見使には宿所を提供していた。主屋は、東側の店舗部と西側の座敷部からなり、店舗部は安永9年(1780)頃、座敷部は天保9年(1838)の建築とみられる。店舗部は、広い吹き抜けの土間と、オモテ、チョウバなどの部屋をもつ町家形式で、座敷部は、座敷のほか茶室なども備えた接客空間をもち、当地に特徴的な意匠の座敷飾りや貼付壁を採用している。
竹村家住宅は、幕府巡見使の宿所とされ、武家住宅に準ずる上質な座敷を備えるなど、土佐地方における有力商家の住宅として重要である。

棟名 主屋
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸後期
西暦 1780頃
構造及び形式等 店舗部 桁行12.3m、梁間13.6m、切妻造、桟瓦葺 座敷部 桁行11.9m、梁間9.9m、一部二階建、切妻造、桟瓦葺、北面突出部附属
指定番号 2518
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20071204.0
所在都道府県 高知県
所在地 高知県高岡郡佐川町甲字東町1301番地
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