大雄寺南西廻廊
大雄寺は,黒羽城跡の所在する丘陵上に位置する曹洞宗寺院で,藩主大関家の菩提寺として庇護を受け,江戸中期から末期にかけて境内が整えられた。茅葺屋根の本堂や庫裏は,規模が大きく,平面形式などに古式をよく継承し,質も高い。また本堂の正面に総門を構え,禅堂とともに諸堂を廻廊で繋ぐという構成は,曹洞宗寺院伽藍の一類型を示している。地方小藩の菩提寺としての様態をよく伝えており,我が国の近世曹洞宗寺院伽藍の展開を理解する上で,高い価値を有している。
棟名 | 南西廻廊 |
---|---|
員数 | 1棟 |
種別 | 近世以前/寺院 |
時代 | 江戸末期 |
構造及び形式等 | 折曲り延長一三間、梁間一間、両下造、茅葺(一部銅板仮葺) |
指定番号 | 2663 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20170731.0 |
所在都道府県 | 栃木県 |
所在地 | 大田原市黒羽田町字黒羽山 |
所有者名 | 大雄寺 |