徳善家住宅(徳島県三好市西祖谷山村)
徳善家住宅は,徳島県西部の山岳地帯,祖谷山の西端,大歩危峡近くの尾根上に所在する。中世に当地に入った武士の家系で,近世には祖谷をおさめる祖谷八家の一つとなった。主屋は慶応2年(1866)の建設で,公式の接客の場である上座敷と下座敷は質実で格式を示す。私的な接客の中座敷と奥座敷は柔和な意匠である。豊かな接客空間を,広い台所などゆとりある居住空間とともに大きな屋根で覆う姿は雄壮である。
徳善家住宅は,山岳地帯における上層農家の住宅が近世末までに発展した姿を示しており,貴重である。
員数 | 1棟 |
---|---|
種別 | 近世以前/民家 |
時代 | 江戸末期 |
西暦 | 1866 |
構造及び形式等 | 桁行21.0m、梁間10.9m、入母屋造、茅葺鉄板仮葺、東面突出部附属 |
指定番号 | 2705 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20191227.0 |
所在都道府県 | 徳島県 |
所在地 | 徳島県三好市西祖谷山村徳善113番地 |