専修寺総門

専修寺は親鸞が嘉禄二年(一二二五)に開いたもので、寛正六年(一四六五)伊勢の一身田に新たに専修寺が建立されるまでは、真宗高田派の本寺であった。
如来堂(阿弥陀堂)を正面に置き、これと矩折りに御影堂を配した伽藍は、ほかの真宗寺院には例がなく、阿弥陀堂を重視する古式を残したものと考えられる。
御影堂は正側面三方を広縁とせず、矢来の間が分化せず、余間の床高を前後で変えるなど、一般の真宗仏堂とは違ったところがある。
如来堂は屋根が大きいプロポーションや細部の手法は時代相応であるが、平面や構造は一般の近世真宗仏堂とは違って、中世密教仏堂に似ている。
楼門、総門は独特の伽藍配置を知る上に重要である。

棟名 総門
員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 江戸前期
西暦 1615-1660
構造及び形式等 一間薬医門、切妻造、茅葺
指定番号 2117
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 19810605.0
所在都道府県 栃木県
所在地 栃木県真岡市高田
所有者名 専修寺
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