武知家住宅(徳島県名西郡石井町)西藍床

武知家住宅は,藍製造で繁栄した吉野川下流域で最大級の藍商の住宅である。広大な敷地の中央に主屋を建て,主屋の周囲を藍生産のための藍床などの附属施設で囲み,東側に通門を構える。
主屋は文久2年(1862)に建てられた大規模な建物で,当地の伝統的民家形式を基軸としつつ,二重の本瓦葺屋根や雄大な式台玄関,広く上質な座敷など,高い格式を備え,接客空間を充実させた発展形態を示している。敷地には江戸時代末期から明治前期に整えられた藍の寝床や附属設備など,藍の生産に必要な建造物群を含む豪壮な屋敷構えがほぼ完存している。当地域の藍屋敷を代表する大型の近世民家として価値が高い。

棟名 西藍床
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸末期
構造及び形式等 桁行20.8m、梁間4.9m、二階建、切妻造、北面馬屋附属、桁行4.8m、梁間4.9m、北面下屋附属、本瓦葺、南面板塀附属
指定番号 2691
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20181225.0
所在都道府県 徳島県
所在地 徳島県名西郡石井町高川原字天神133番地
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