常称寺観音堂

常称寺は、時宗二代真教によって鎌倉時代後期に創建された寺院で、本堂は室町中期、観音堂は室町後期、鐘撞堂は江戸前期、大門が室町前期の建築とみられる。常称寺の諸堂は、室町期の時宗寺院伽藍を伝える数少ない遺構であり、特に本堂は、和様の外観と禅宗様の内部構成を兼備し、内外陣と脇陣を一体的空間とするなど、盛期の時宗本堂の特徴を有している。
また、境内に残る観音堂や鐘撞堂も、各時代における当地方の意匠的特徴を備えており、時宗寺院伽藍の構成を理解するうえで、価値が高い。

棟名 観音堂
員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 室町後期
西暦 1467-1572
構造及び形式等 桁行三間、梁間三間、一重、宝形造、正面一間向拝付、本瓦葺
指定番号 2516
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20071204.0
所在都道府県 広島県
所在地 広島県尾道市西大久保
所有者名 常称寺
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