旧澤原家住宅(広島県呉市長ノ木町)三角蔵

旧澤原家住宅は,呉市街の北方の山裾にある。
澤原家は,屋号を澤田屋と称した商家で,代々庄屋などの要職を務めた。
宅地は,街道を挟んだ東と西に構える。主屋等は東側にあり,主屋南に前座敷,表門,三角蔵,北に元蔵を配する。街道の西側には三ツ蔵と新蔵がある。
建築年代は主屋が宝暦6年(1756),前座敷と表門が文化2年(1805),三ツ蔵が文化6年(1809),元蔵が天保4年(1833)と判明する。
主屋は,主体部が妻入の二階建で,四面に下屋を廻した形式である。前座敷は,藩主の休憩所,宿所として建てられたもので,御成間がある。
旧澤原家住宅は,主屋をはじめとして建設年代が明らかな建物が数多く残り,中国地方を代表する大規模商家の一つとして,重要である。
主屋は規模が大きく発達した平面をもち,質の高い書院造の前座敷や三棟並列型の三ツ蔵は,類例が少ない特徴ある建物である。

棟名 三角蔵
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸末期
西暦 1830-1867
構造及び形式等 土蔵造、桁行5.5m、梁間3.8m、2階建、切妻造、西面及び北面庇附属、鉄板葺
指定番号 2468
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20050722.0
所在都道府県 広島県
所在地 広島県呉市長ノ木町2番9号
所有者名 呉市 澤原照子 澤原俊悟・隆紘
CATEGORY

文化財分類
ごとに探す