高梁川東西用水取配水施設南配水樋門

高梁川東西用水取配水施設は,高梁川の下流に位置する農業用水施設である。治水を目的とした高梁川改修工事の一環として実施され,樋門は内務省大阪土木出張所の設計により大正13年に,事務所は同15年に竣工した。樋門はいずれも鉄筋コンクリート造で,酒津取水樋門は表面全体に花崗岩の切石を積む荘重な外観とし,南配水樋門は15連からなる大規模な構造物である。
高梁川東西用水取配水施設は,近世以来の小規模な取水施設を統合して,合理化と大規模化が図られた近代農業用水施設のうち,大正期における最大規模のものとして重要である。また大正期に全国的に導入が進められた鉄筋コンクリート造樋門の現存例としても貴重で,農業土木技術史上,価値が高い。

棟名 南配水樋門
員数 1基
種別 近代/産業・交通・土木
時代 大正
西暦 1923
構造及び形式等 鉄筋コンクリート造樋門、延長48.3m
指定番号 2650
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20160725.0
所在都道府県 岡山県
所在地 岡山県倉敷市酒津2826番地
所有者名 高梁川東西用水組合
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