羽黒山三神合祭殿及び鐘楼鐘楼

羽黒山は,月山,湯殿山とともに出羽三山と呼ばれ,古来より,山岳修験の霊場とされてきたところである。三神合祭殿は,その中心建築で,山頂に近い平坦地,御手洗池に南面して建っている。鐘楼は,三神合祭殿の東南に位置している。
三神合祭殿は後方にある本殿と,前面の拝殿が一体となった複合建築である。文化8年(1811)の焼失後,文政元年(1818)八月に完成したことが棟札より明らかである。鐘楼は記録から最上家信によって,元和4年(1618)に建てられたとわかる。
三神合祭殿は,近世初期以来の特異な形式を伝える,類例の数少ない修験関係の建築として貴重である。また,拝殿の壮大な内部空間や,華やかな装飾など,近世末期の大建築としても価値がある。鐘楼は木割の太い雄大な建築で,羽黒山における,近世初期の意匠を伝える遺構として重要である。

棟名 鐘楼
員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸前期
西暦 1618
構造及び形式等 桁行一間、梁間二間、一重、切妻造、茅葺
指定番号 2378
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20000525.0
所在都道府県 山形県
所在地 山形県鶴岡市羽黒町大字手向
所有者名 月山神社 出羽神社 湯殿山神社
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