長保寺本堂

本堂は延慶四年の建立で、柱及び組物など唐様の手法をとりながら細部に和様の手法を混用し、よく二つの様式を融和している。
多宝塔は純和様を採用し、一重と二重との釣合よく安定した形態をなし、その細部も現存多宝塔中の傑作の一つである。但し内部須弥壇は唐様様色になる。建立年代は不明であるが本堂より稍々後れるであらう。
大門は嘉慶二年の建立で、形態のよく整った代表的な楼門の一つである。和様を基調としたその細部は室町時代初期の特色を持っている。以上三棟は伽藍の主要建物であって余り時代の離れない頃に建立され揃っていることは珍らしいことである。

員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 鎌倉後期
西暦 1311
構造及び形式等 桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、向拝一間、本瓦葺
指定番号 129
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 19040829.0
国宝指定年月日 19530331.0
所在都道府県 和歌山県
所在地 和歌山県海南市下津町上
所有者名 長保寺
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