阿弥陀寺本堂(旧紀伊藩台徳院霊屋)

阿弥陀寺は和歌山市街東方に所在する浄土宗寺院で,本堂は紀伊藩が和歌山城下の大智寺に寛永10年(1633)に造営した2代将軍徳川秀忠の霊屋を,明治4年に移築したものである。
本堂は,桁行五間,梁間五間の規模で,内部は中央の三間四方を内陣として,その中央後寄りに須弥壇を置き,周囲の外陣では海老虹梁を架けて柱同士をつなぐ。外観,内部ともに禅宗様を採用しつつ,各所に繊細かつ秀逸な彫刻を配し,建物全体に極彩色を施すなど,多様な装飾技術により華やかに荘厳をはかっている。徳川将軍を祀る廟所にふさわしい優れた意匠の霊廟建築として,高い価値を有している。

員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 江戸前期
西暦 1633
構造及び形式等 桁行五間、梁間五間、一重、寄棟造、向拝一間、本瓦葺
指定番号 2685
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20180817.0
所在都道府県 和歌山県
所在地 和歌山県和歌山市鳴神
所有者名 宗教法人阿弥陀寺
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