法隆寺東室
東室は西院廻廊の東に建つ僧坊で、奈良時代に創建、いまも当時の面影を残している。現状はほぼ永和三年改造時の姿に整備されているが、第二、第三房だけは創建時の僧坊の形式に復された。
構造は側柱、入側柱とも桁を直接のせ、丸垂木を用いたきわめて簡素な形式をもつ。東室は伽藍中枢部にひきつづいての建立と考えられるが、礎石や柱にはさらに古い転用材が用いられ、こちらは法隆寺創建時代にまでさかのぼる可能性がある。当初の構造形式もよく解明されていて、きわめて高い価値をもつ。
員数 | 1棟 |
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種別 | 近世以前/寺院 |
時代 | 奈良 |
西暦 | 710-793 |
構造及び形式等 | 桁行十二間、梁間四間、一重、切妻造、本瓦葺 |
指定番号 | 216 |
国宝・重文区分 | 国宝 |
重文指定年月日 | 19420626.0 |
国宝指定年月日 | 19650529.0 |
所在都道府県 | 奈良県 |
所在地 | 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内 |
所有者名 | 法隆寺 |