唐招提寺金堂

唐招提寺は奈良市街の西方、秋篠川西岸に所在する律宗総本山である。天平宝字3年(759)に平城京右京五条二坊の土地を朝廷から賜り、鑑真によって開かれた。
金堂は桁行七間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺で南面して建ち、南側一間を吹放ちとする。金堂は九世紀初頭までに建設されたと考えられ、その後、近世以前には平安時代後期に軒廻りの修理、鎌倉時代に石造須弥壇を築造、元亨年間(一三二一二四)に屋根葺替、元禄年間(一六八八一七〇四)に解体修理などの修理が行われた。明治三一年から三二年までの保存修理では解体修理が行われ、小屋組をトラスに置換えた。
唐招提寺金堂は、奈良時代につくられた寺院金堂の唯一の遺構である。後世の修理によって改変を受けているが、建造物の保存修復の歴史を今に伝えており文化史的な意義が認められる。

員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 奈良
西暦 710-793
構造及び形式等 桁行七間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
指定番号 20
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 18971228.0
国宝指定年月日 19510609.0
所在都道府県 奈良県
所在地 奈良県奈良市五条町
所有者名 唐招提寺
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