旧神戸居留地十五番館
慶応三年(一八六七)、兵庫(神戸)居留地の設立が決定し、造成工事がはじまった。第一回の競売が明治元年(一八六八)におこなわれ、「十五番」の土地はフランス人が落札しホテルが建てられた。この地に現在の建物が建ったのは明治十四年ころと推定される。昭和四十一年に株式会社ノザワ本社となった。
この建物は木骨煉瓦造、二階建で、海に面する南面両端にペジメントをつけ、二階を開放的なヴェランダとして正面性を強調していた。のちにヴェランダを室内に取り込んでいる。
全般的に保存状況がよく、ヴェランダ、中廊下や階段廻りの細部意匠にみるべきものがある。旧神戸居留地に現存する唯一の商館遺構として貴重である。
員数 | 1棟 |
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種別 | 近代/商業・業務 |
時代 | 明治 |
西暦 | 1881頃 |
構造及び形式等 | 木骨煉瓦造、建築面積175.4m2、二階建、桟瓦葺 |
指定番号 | 2217 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 19890519.0 |
所在都道府県 | 兵庫県 |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区浪花町15番地 |
所有者名 | 株式会社ノザワ |