円教寺奥之院護法堂拝殿
円教寺は姫路市街北西の書写山の山上にある天台宗寺院で、奥之院は開山性空の廟所である。現在の開山堂は寛文13年(1673)の建立で、永禄2年(1559)建立の重要文化財円教寺護法堂(乙天社及び若天社)や、天正17年(1589)建立の護法堂拝殿とともに奥之院を構成する。開山堂は桁行五間、梁間六間の宝形造で、礼堂風の外陣、中央を敷瓦の土間とした内陣を持ち、外廻りの和様組物間の菱支輪や、禅宗様の須弥壇廻りと宮殿、外陣の海老虹梁など、近世らしい意匠がみられる。護法堂拝殿は護法堂の正面に建つ桁行七間の懸造である。円教寺奥之院の建造物は、開山堂を中心として、まとまりのある開山廟所の空間を形成しており、既指定の護法堂とともに保存を図る。
棟名 | 護法堂拝殿 |
---|---|
員数 | 1棟 |
種別 | 近世以前/寺院 |
時代 | 桃山 |
西暦 | 1588 |
構造及び形式等 | 桁行七間、梁間二間、一重、切妻造、本瓦葺 |
指定番号 | 1350 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20140127.0 |
所在都道府県 | 兵庫県 |
所在地 | 兵庫県姫路市書写 |
所有者名 | 円教寺 |