旧西園寺家興津別邸(坐魚荘)供待及び門
旧西園寺家興津別邸は,我が国最後の元老として知られる西園寺公望が,静岡県蒲原郡興津町に営んだ別荘であり,主屋は大正8年に上棟された。その後,昭和46年に博物館明治村に移築された。
旧西園寺家興津別邸は,近代の政財界人が海浜の保養地に営んだ別荘建築の希少な遺構であり,来訪者の増大などに伴う増改築の過程をよく示している。主屋は端正な数寄屋の意匠を基調とし,吟味された良材と精緻な技術が駆使されており,西園寺の好んだ竹材を主材とした独創的な意匠を取り入れるなど,気品ある造形でまとめられた近代和風建築として価値が高い。
棟名 | 供待及び門 |
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員数 | 1棟 |
種別 | 近代/住居 |
時代 | 大正 |
西暦 | 1919頃 |
構造及び形式等 | 供待 木造、建築面積3.14平方メートル、桟瓦葺 門 一間腕木門、桟瓦葺及び銅板葺 |
指定番号 | 2655 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20170223.0 |
所在都道府県 | 愛知県 |
所在地 | 愛知県犬山市字内山18番地8 |
所有者名 | 公益財団法人明治村 |