美濃橋

美濃橋は,美濃市街地の北部,小倉山の西方を長良川が湾曲して流れる地点に架かる吊橋である。岐阜県技師戸谷亥名蔵を中心に建設が進められ,大正4年8月起工,同5年8月に竣工した。橋長113m,支間116m,幅員3.1mの単径間補剛吊橋である。
両岸に据えられたアンカーレイジに,鉄筋コンクリート造の主塔から吊るされた主ケーブルを碇着し,吊ケーブルで支持された橋桁を鉄骨トラスで補剛する。
美濃橋は,わが国に現存する最古の近代吊橋として,橋梁建設史上,高い価値がある。近代吊橋の要素を構造躯体全体に備え,建設当時わが国で最大級の支間を実現した,大正期を代表する吊橋として,重要といえる。

員数 1基
種別 近代/産業・交通・土木
時代 大正
西暦 1916
構造及び形式等 鋼製補剛吊橋、橋長113.0m、幅員3.1m、コンクリート造アンカーレイジ2基 を含む
指定番号 2427
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20030530.0
所在都道府県 岐阜県
所在地 岐阜県美濃市曽代、同曽代地先、同前野
所有者名 美濃市
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