坂戸橋
坂戸橋は,南アルプスの玄関口,天竜川上流にかかる道路橋である。山間部の自動車交通の改善を目的として,長野県土木課の設計,直営工事で,昭和7年に竣工した。
橋長78mの大規模な鉄筋コンクリート造アーチ橋で,アーチには放物線を用いる。部材の接合部を曲面状になめらかに仕上げ,アーチ隅部には面取りを施すなど細部に配慮した丁寧な施工である。
支間(スパン)70mは,戦前期の道路橋として現存最大で,昭和前期における我が国道路橋の技術的達成度を示すものとして貴重である。
員数 | 1基 |
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種別 | 近代/産業・交通・土木 |
時代 | 昭和 |
西暦 | 1932 |
構造及び形式等 | 鉄筋コンクリート造単アーチ橋、橋長七七・九メートル、幅員六・〇メートル、親柱及び高欄付、袖擁壁、袖高欄及び右岸取付道路附属 |
指定番号 | 2712 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20201223.0 |
所在都道府県 | 長野県 |
所在地 | 長野県上伊那郡中川村大草片桐 |
所有者名 | 長野県 |