旧松本区裁判所庁舎
旧松本区裁判所庁舎は,明治41年に松本城の二の丸御殿跡に建築され,昭和57年に現在地の「松本市歴史の里」に移築された。
両端に翼部を付けた左右対称の立面で,中央に車寄を構え,全体を和風意匠でまとめる。平面はH字形で,南翼部に支部訟廷,北翼部に区訟廷などを配する。訟廷には被告人,弁護士等のための出入口を設けて判事との動線を明確に分け,訟廷内部では判事席とそれ以外の部分の床に段差を設けるなど,明治後期の区裁判所庁舎の典型的な特徴をよく示す。
明治期に全国で数多く建てられた和風の裁判所建築のうち,最も完成度の高い遺例として,高い歴史的価値が認められる。
員数 | 1棟 |
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種別 | 近代/官公庁舎 |
時代 | 明治 |
西暦 | 1908 |
構造及び形式等 | 木造、建築面積742.18、桟瓦葺一部鉄板葺 |
指定番号 | 2675 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20171128.0 |
所在都道府県 | 長野県 |
所在地 | 長野県松本市大字島立字新切2196番地 |
所有者名 | 松本市 |