福住旅館金泉楼

福住旅館は,箱根湯本の老舗旅館で,早川に面している。北の萬翆楼は明治11年中に南の金泉楼は明治10年6月までに,それぞれ竣工している。
構造はともに一・二階を木骨石造とし,三階は漆喰塗仕上げの土蔵造で,寄棟造,桟瓦葺である。内部意匠は各室とも想を凝らしており,奇巧性に富んだ意匠や仕掛けが随所に見られる。
福住旅館の萬翆楼と金泉楼は,二棟間の中央に玄関を設ける建築構成や,三階をひとまわり小さく造る階層構成に特徴がある。
これらは,ともに明治初期の木骨石造建築の技法を伝える遺構として,また数少ない擬洋風建築として重要である。

棟名 金泉楼
員数 1棟
種別 近代/商業・業務
時代 明治
西暦 1877
構造及び形式等 木造、建築面積109.07m2、三階建、桟瓦葺
指定番号 2415
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20021226.0
所在都道府県 神奈川県
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町湯本643番地
所有者名 有限会社湯本福住
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