建長寺法堂

建長寺は,臨済宗建長寺派の大本山で,建長3年(1251)の創立になる。13世紀中期に,本格的な宋様式の禅宗伽藍を実現させたが,その後は寺勢の衰微もあり,本格的な伽藍は近世にいたるまで復興されなかった。
現在の法堂は,文化5年(1808)に再建着手,文政8年(1825)に竣工した。棟梁は建長寺大工として知られる河内久右衛門が務めた。
方三間もこし付の仏堂で,禅宗様を基調としている。身舎は二手先組物の詰組とし,屋根は入母屋造,銅板葺である。
建長寺法堂は,大規模な方三間もこし付形式で,組物や軒廻りも大建築に応じた量感をもたせており,大型禅宗様仏堂として高い価値がある。
要所に江戸時代後期らしい装飾性も認められ,建長寺大工の高い技量が発揮されており,近世の伽藍再興事業の完成と位置づけるに相応しい建築といえる。

員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 江戸後期
西暦 1825
構造及び形式等 桁行三間、梁間三間、一重もこし付、入母屋造、銅板葺
指定番号 2465
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20050722.0
所在都道府県 神奈川県
所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内
所有者名 建長寺
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