新勝寺光明堂

新勝寺は江戸時代に庶民の信仰を得てから急速に発展した真言宗寺院で、一般には成田不動として知られている。本堂は昭和四十二年に建て替えられたが、江戸時代各時期の旧本堂が移築されて残り、ほかに三重塔、仁王門、額堂等江戸時代中期以降の特色をもった建物がある。
旧本堂の光明堂と釈迦堂はそれぞれ江戸時代中期、同末期の建築手法をよく示すと共に、同じ平面構成でありながら、釈迦堂の方が規模が大きく、かつ、華麗さを増しており、新勝寺が時代と共に勢力を伸ばしていく状況をよく表しているといえる。
三重塔は柱、長押、台輪等に地紋彫を施し、板軒の全面に雲文を彫り、各所に彫刻を付け、さらに全面に彩色を施した華麗な塔で、装飾過剰ともいえる建物の早い例である。
仁王門は材料、工法ともきわめて優秀な八脚門で、江戸時代末期の特色をいかんなく発揮している。
額堂は奉納額を掲げる建物で、庶民信仰を如実に示す近世特有の遺構である。

棟名 光明堂
員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 江戸中期
西暦 1701
構造及び形式等 桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、桟瓦葺
指定番号 2102
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 19800531.0
所在都道府県 千葉県
所在地 千葉県成田市成田
所有者名 新勝寺
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