歓喜院貴惣門

歓喜院は聖天山と号し,高野山真言宗に属する寺院である。
中心をなす聖天堂は,享保20年(1735)から宝暦10年(1760)にかけ造営された奥殿・中殿・拝殿からなる権現造の建物で,重要文化財に指定されている。
貴惣門は聖天堂の東方約200mの位置に東面して建ち,記録から安政2年(1855)
頃に完成したと考えられる。
歓喜院貴惣門は聖天堂の正門として雄大な規模を持つ八脚門で,妻側に破風を
3つ重ねた類例の少ない特異な形式に特徴がある。
総欅造の精緻なつくりで,多様な技法による彫物で要所を飾るなど,江戸末期の造形技術が発揮されたものとして貴重で,聖天堂とともに保存を図る。

棟名 貴惣門
員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸後期
西暦 1855頃
構造及び形式等 三間一戸八脚門、二重、切妻造、本瓦形銅板葺
指定番号 2163
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 19841228.0
所在都道府県 埼玉県
所在地 埼玉県熊谷市妻沼
所有者名 歓喜院
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