丸沼堰堤

丸沼堰堤は,利根川水系小川の上流域で連珠湖をなす,丸沼と大尻沼の狭窄部に築造された水力発電用貯水池堰堤である。
上毛電力株式会社による丸沼貯水工事の一環として,内務省土木試験所長の物部長穂の設計に基づき,昭和3年着工,昭和6年に竣工した。堤頂長88.2m,堤高32.1mのバットレス式鉄筋コンクリート造堰堤である。
厳しい立地及び地質条件の克服のため,資材の減量と躯体の軽量化を実現したバットレス式堰堤として,我が国を代表する遺構である。
大規模かつ技術的完成度の高い構造物であり,近代鉄筋コンクリート造河川構造物の一つの技術的到達点を示すものとして重要である。

員数 1基
種別 近代/産業・交通・土木
時代 昭和
西暦 1931
構造及び形式等 バットレス式鉄筋コンクリート造堰堤、堤長88.2m、堤高32.1m、高欄付、 導水路・上流側コンクリート造擁壁及び下流側左岸石造擁壁附属
指定番号 2434
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20031225.0
所在都道府県 群馬県
所在地 群馬県利根郡片品村大字東小川字根子地先
所有者名 東京電力株式会社
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