古河橋

古河橋は、足尾銅山施設の近代化の一環として渡良瀬川に架設されたもので、明治23年に竣工した。ドイツ国ハーコート社製の鋼製のトラス橋で、工場であらかじめ製作した部材を、現場でボルト接合のみで短期間で簡易に組み立てられる工法が用いられている。
古河橋は、足尾銅山において近代最初期に整備された施設の中で、ほぼ完存する唯一の遺構であり、歴史的に価値が高い。日本でも数多く架設されたドイツ国ハーコート社製のボルト接合による橋梁の中で、原位置に残るわが国現存最古の遺構であり、西洋の異なる国々から先端技術を導入し、短期間で近代化を成し遂げたわが国橋梁分野の技術的展開を示す遺構として重要である。

員数 1基
種別 近代/産業・交通・土木
時代 明治
西暦 1890
構造及び形式等 鋼製単トラス桁橋、橋長48.6m、幅員5.2m、橋台2基付
指定番号 2603
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20140127.0
所在都道府県 栃木県
所在地 栃木県日光市足尾町赤倉字道下,本山字間々
所有者名 日光市
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