大宜味村役場旧庁舎
大宜味村役場旧庁舎は,海岸から100mほど南方の敷地に建つ。国頭郡の建築技師であった清村(きよむら)勉(つとむ)が設計を手がけ,台風や白蟻による被害への対策として当時の沖縄県内では実例の少なかった鉄筋コンクリート造を採用し,大正14年に竣工した。平面は十字形と八角形を組み合わせた独特な形式で,中央ホールの周囲に執務空間を配し,ホール上方には八角形平面で塔屋状の2階を立ち上げるという,役場庁舎としては独創的な構成になる。
大宜味村役場旧庁舎は,沖縄県における最初期の鉄筋コンクリート造建築で,かつ現存最古のものであり,役場庁舎としては全国的にも先駆的な事例である。沖縄県における鉄筋コンクリート造建築の普及発展を理解するうえで,高い価値を有している。
員数 | 1棟 |
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種別 | 近代/官公庁舎 |
時代 | 大正 |
構造及び形式等 | 鉄筋コンクリート造、建築面積169.98平方メートル、一部2階建 |
指定番号 | 2569 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20170223.0 |
所在都道府県 | 沖縄県 |
所在地 | 沖縄県国頭郡大宜味村字大兼久157番2 |
所有者名 | 大宜味村 |