高千穂神社本殿

高千穂神社は宮崎県北西部にある。創建は定かでないが,古来より高千穂郷八十八社の総社として崇拝されてきた。
現在の本殿は,延岡藩主内藤政脩を大檀那として安永7年(1778)に完成したもので,造営には大分城下鶴崎の大工等が携わった。形式は五間社流造で,通常,脇障子となる縁西面には,稲荷社を設けている。装飾細部は躍動感のある大胆な構図とし,立体的につくられている。
高千穂神社本殿は,欅材を用いた丁寧なつくりで装飾細部も充実し,意匠的な完成度も高く,九州地方南部を代表する大規模な本殿建築である。また,縁に小規模な社殿を附属した独特の形式や,当地方の伝説や祭礼に関連した彫物など,地方色も顕著に有しており,高い価値がある。

員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸後期
西暦 1778
構造及び形式等 五間社流造、銅板葺、稲荷社を含む
指定番号 2453
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20040706.0
所在都道府県 宮崎県
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井
所有者名 高千穂神社
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