青井阿蘇神社拝殿
青井阿蘇神社は、中世以降、領主相良氏の崇敬を受けた。現在の社殿は慶長15年(1610)より同18年に建てられ、境内の奥に本殿から拝殿が連続して建ち、前方に楼門が建つ。社殿は黒漆塗を基本とし、本殿と幣殿は、随所に優れた彫刻や錺金具などが配される。また楼門は本格的な禅宗様式である。
青井阿蘇神社の社殿は、中世球磨地方に展開した独自性の強い意匠を継承しつつ、桃山期の華やかな意匠を機敏に摂取しており、完成度も高く、近世球磨地方における社寺造営の規範となっている。
また、彫刻技法や特異な幣拝殿形式などは、広く南九州地方にその影響が認められるもので、わが国の近世神社建築の発展において重要な位置を占め、文化史上、深い意義をもつ社殿である。
棟名 | 拝殿 |
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員数 | 1棟 |
種別 | 近世以前/神社 |
時代 | 桃山 |
西暦 | 1610 |
構造及び形式等 | 桁行七間、梁間三間、一重、寄棟造、茅葺、向拝一間、唐破風造、 銅板葺 |
指定番号 | 225 |
国宝・重文区分 | 国宝 |
重文指定年月日 | 19330123.0 |
国宝指定年月日 | 20080609.0 |
所在都道府県 | 熊本県 |
所在地 | 熊本県人吉市上青井町 |
所有者名 | 青井阿蘇神社 |