本河内水源地水道施設高部配水池
本河内水源地水道施設は,長崎市内を貫く中島川の上流に築かれた上水道施設で,明治24年に整備された高部貯水池の堰堤と配水池,同36年の拡張工事による低部貯水池の堰堤などからなる。高部堰堤が堤長128mの土堰堤で築かれたのに対して,堤長131mの低部堰堤では重力式コンクリート造が採用されている。
本河内水源地水道施設は,我が国における最初期の近代水道施設であるばかりでなく,貯水池を備えた水道施設の嚆矢であり,水道史上価値が高い。また工学的調査に基づいた設計手法と併せ,明治中期における土木技術の到達点を示す構造物として重要である。
棟名 | 高部配水池 |
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員数 | 1基 |
種別 | 近代/産業・交通・土木 |
時代 | 明治 |
西暦 | 1891 |
構造及び形式等 | 煉瓦造、面積1110.5平方メートル、半地下構造 |
指定番号 | 2669 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20170731.0 |
所在都道府県 | 長崎県 |
所在地 | 長崎県長崎市本河内三丁目2536番、同730番、同2684番 |
所有者名 | 国(国土交通省) |