田平天主堂

田平天主堂は,長崎県北部,海峡を介して平戸島を西望する位置にある。設計及び施工は鉄川与助で,大正4年12月着工,大正7年5月14日に献堂式が行われた。
木造及び煉瓦造の教会堂で,屋根は小屋組木造キングポスト・トラスの桟瓦葺である。主体部は三廊式バシリカ型の長方形平面で,重層の断面形式をそのまま現した正面中央に八角形ドームを戴く鐘塔を備える。
長崎を中心に九州地方で建設された煉瓦造を主としたカトリック教会堂の最晩期に属し,重層構成にもとづく外観や内部空間など,最も整った姿をみせるものの一つであるとともに,意匠的にも優れている。
司祭館をはじめ,門柱,石段,石垣などが残り,周辺の歴史的環境がよく保存されている点も貴重である。

員数 1棟
種別 近代/宗教
時代 大正
西暦 1918
構造及び形式等 三廊式教会堂、煉瓦造及び木造、建築面積459.90m2、 正面塔屋及び左右側面出入口付、桟瓦葺
指定番号 2443
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20031225.0
所在都道府県 長崎県
所在地 長崎県平戸市田平町小手田免19番地19
所有者名 カトリック長崎大司教区
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