岩屋神社本殿

岩屋神社は、修験で知られる英彦山にほど近い山中にあり、神社の周辺は古くから修験の行場となっていた。
本殿は、権現岩と称される大岩の下の窪みに建てられている。内部には、「宝珠石」と呼ばれる信仰上重要な岩があり、これに接してその奥に内殿が作られている。建物は岩窟を利用して建ち、構造に工夫がみられ、細部は時代の特徴をよくあらわしている。
境内社熊野神社は、本殿西方の岩壁の中程に懸造りで造られた簡素な社殿である。保存状況がよく当初材をよく残している。
岩屋神社本殿と境内社熊野神社本殿は、英彦山の修験に関係する、十七世紀に遡る数少ない遺構として貴重である。また、岩場の険しい環境に適合した建築形態をとっていることも注目される。

棟名 本殿
員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸中期
西暦 1698
構造及び形式等 桁行五間、梁間二間、一重、入母屋造、向拝三間、茅・杉皮重ね葺 内殿 三間社見世棚造
指定番号 2207
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 19881219.0
所在都道府県 福岡県
所在地 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山
所有者名 岩屋神社
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