有馬家霊屋梅林院霊屋

有馬家霊屋は,久留米藩主有馬家の菩提寺,梅林寺の境内に所在する。5棟の霊屋が並立する,九州地方で希少な大名家の霊廟建築であり,寛永7年(1630)から承応4年(1655)に順次建てられ,各棟の意匠も整っている。
墓所の前寄りに,藩祖則と初代豊氏の霊屋を並べ,その後方の上段部に,豊氏と,豊氏室,二代忠の位牌廟を配置しており,五輪塔を納める下段の霊屋と,壮麗な宮殿を安置する上段の位牌廟の2棟を一対として祀るという独自の相関関係を有している。類い希な建物配置と,上下段の建物形式に差異をつけるという特異性を備えつつ,廟所形式を次第に簡素化するなど近世の大名家墓所に共通する特質も示しており,我が国における霊廟建築の地方的展開を理解する上で高い価値を有している。

棟名 梅林院霊屋
員数 1棟
種別 近世以前/神社
時代 江戸前期
西暦 1630
構造及び形式等 桁行三間、梁間三間、入母屋造、妻入、本瓦葺
指定番号 2692
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20181225.0
所在都道府県 福岡県
所在地 福岡県久留米市京町
所有者名 宗教法人梅林寺
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