吉香神社神門
吉香神社は,岩国城址の南麓にあり,岩国藩主吉川氏歴代の神霊を祀る。
享保13年(1728)の建築で,現在地へは明治18年に曳家されたが,軸部から小屋組まで当初形式をよく保持している。
本殿は,三間社流造,千鳥破風,軒唐破風付,檜皮葺である。拝殿は,身舎が
桁行三間,梁間三間,妻入で,両側面に庇を設け,背面に幣殿を接続する。
吉香神社の建築群は,いずれも充実した細部を備えた丁寧なつくりになる。とくに,本殿と拝殿及び幣殿は独特な形式で,複雑な架構と屋根構成を巧みに纏めており,独自性が認められる。
全国的にも数少ない神霊を祀る神社建築で,岩国藩大工の高い技量が窺え,地方における江戸中期の優品として,高い価値がある。
棟名 | 神門 |
---|---|
員数 | 1棟 |
種別 | 近世以前/神社 |
時代 | 江戸中期 |
西暦 | 1728 |
構造及び形式等 | 四脚門、切妻造、左右潜門附属、檜皮葺 |
指定番号 | 2460 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20041210.0 |
所在都道府県 | 山口県 |
所在地 | 山口県岩国市横山 |
所有者名 | 吉香神社 |