紅葉谷川庭園砂防施設
弥山から厳島神社の背後に流れくだる紅葉谷川に築かれる。昭和20年の枕崎台風で被災した「史蹟名勝厳島」の災害復旧事業として,昭和23年に着工,25年に竣工した。
砂防と庭園の専門家の協働により,土石流によって堆積した巨石を巧みに利用しながら,紅葉の名所として知られる紅葉谷公園の風景や厳島の歴史的風致との調和が図られた砂防施設である。
終戦直後の混乱期に,国及び地方政府と連合国最高司令官総司令部が連携して実現した,文化財の災害復旧事業としても貴重である。なお本件は,西海橋とならび戦後土木施設として初めての重要文化財指定である。
員数 | 1所 |
---|---|
種別 | 近代/産業・交通・土木 |
時代 | 昭和 |
西暦 | 1950頃 |
構造及び形式等 | 石造及びコンクリート造、延長六八八・二メートル |
指定番号 | 2714 |
国宝・重文区分 | 重要文化財 |
重文指定年月日 | 20201223.0 |
所在都道府県 | 広島県 |
所在地 | 広島県廿日市市宮島町 |
所有者名 | 広島県 廿日市市 |