旧大國家住宅(岡山県和気郡和気町尺所)乾蔵

旧大國家住宅は,岡山県東部の和気町中心にあり,ほぼ方形の屋敷を構える。
北を正面として主屋が建ち,その西に蔵座敷,中蔵,乾蔵,酉蔵が並ぶ。主屋は宝暦10年(1760)に建てられ,江戸末期頃に現在の姿になったと考えられる。蔵座敷は享和元年(1801)の完成で,江戸末期頃に内部の御成の間などが整えられた。中蔵,乾蔵,酉蔵はともに文化5年(1808)の建設と判明する。
旧大國家住宅は,中国地方東部を代表する大庄屋格の住居のひとつで,江戸後期から末期にかけての屋敷構成をよく残し,高い価値がある。特異な屋根形状を持つ大規模な主屋や,洗練された数寄屋風意匠になる蔵座敷は,江戸後期から末期にかけて行われた普請の結実であり,民家の変遷過程を知る上でも,重要である。蔵などの附属施設や宅地も併せて保存を図る。

棟名 乾蔵
員数 1棟
種別 近世以前/民家
時代 江戸後期
西暦 1808
構造及び形式等 土蔵造、桁行4.9m、梁間4.0m、2階建、切妻造、本瓦葺
指定番号 2450
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20040706.0
所在都道府県 岡山県
所在地 岡山県和気郡和気町尺所38番地
所有者名 一般財団法人大国家
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