養源院中門

養源院は,淀殿が父浅井長政の菩提を弔うために文禄3年(1594)に創建した寺院で,元和7年(1621)に徳川秀忠夫人お江により境内が再興された。伽藍の中心となる客殿は六間取方丈形式の平面をもち,西面に入母屋造,軒唐破風付の奥玄関を附属し,内部は俵屋宗達の筆と伝える襖絵や杉戸絵などで飾られる。
養源院客殿は,木柄が大きく豪壮な方丈建築で,重厚な玄関と上段の間を構え,各室内を障壁画で飾るなど上質な接客空間を備えており,意匠的に優れている。建立年代が明らかで保存も良好であり,江戸時代初期における方丈建築の展開を示す点において,高い歴史的価値を有している。また護摩堂や鐘楼堂,中門もいずれも質が高く,伽藍再興期の様相を良好に伝えるものとして重要である。

棟名 中門
員数 1棟
種別 近世以前/寺院
時代 江戸前期
西暦 16151661
構造及び形式等 一間薬医門、切妻造、本瓦葺、北方潜戸及び土塀付、南方袖塀及び土塀付
指定番号 2639
国宝・重文区分 重要文化財
重文指定年月日 20160209.0
所在都道府県 京都府
所在地 京都府京都市東山区大和大路通七条下る三十三間堂廻り六五六番地
所有者名 宗教法人養源院
CATEGORY

文化財分類
ごとに探す